グラニュレーション色の性質を理解して水彩画を描こう

水彩画を最短で上達させるコツや、知っておくと役立つ情報を掲載しています。

グラニュレーション色の性質を理解して水彩画を描こう



水彩絵の具には、グラニュレーション色と呼ばれるタイプの色があります。

具体的には、原材料に大きい粒子を持つ顔料を使った色のことで、色を塗った時にザラっとした質感になりやすいため、 扱いに注意が必要だとされています。

特に滑らかな質感を表現したいときには、グラニュレーション色を利用するのはNGです。

今回は、このグラニュレーション色の特徴と、上手く活用する方法について解説したいと思います。

グラニュレーションとは

グラニュレーションとは、絵の具のつぶつぶとした粒子が紙の表面のくぼみに溜まることで、 乾いたときににザラザラとした質感となる現象をさす言葉です。

絵の具に使われる顔料の粒子が大きいと、このグラニュレーションが起こりやすくなります。



絵に用いると荒い印象になりやすいため、無意識のうちに使わないよう注意が必要です。

多くの絵の具メーカーでは、どの色がグラニュレーション色かをカタログなどで公開していますので、 使い始める前にチェックしておくとよいでしょう。

以下はホルベインの絵の具のグラニュレーション色に関する情報です。

ホルベイン ステインとグラニュレーション

Gと記載のある色が、グラニュレーション色にあたります。




ちなみにホルベイン公式のTwitterでも、グラニュレーション色を公開しています。



こちらの方がわかりやすいですね。

それほど数は多くないため、
絵の具を使っているうちに覚えると思います。

私自身はグラニュレーションをはじめとする色についての情報を一覧にして、 絵を描くときに手元に置くようにしています。

グラニュレーション色は使わないほうが良い?

色を塗った時にざらついた質感となってしまうグラニュレーション色。

乾いたときに質感が結構目立つため、特に透明感を意識した絵を描くときには注意が必要な色ですが、 使い方によっては良い味を出してくれるんですよね。

以下、活用の仕方についてまとめてみました。

使わないほうが良い場面

まずグラニュレーション色を使わないほうが良い場面について。

・滑らかな質感を出したいとき
・色を重ね塗りするとき
・混色時も注意が必要

人の肌や陶器、空など、なめらかなでクリアな質感を表現したいときには グラニュレーション色を利用するのは避けたほうが無難です。

特に紙の目が荒ければ荒いほど、乾いた時にガサガサっとした粗雑な印象になりやすいため、 他の色と並べると結構目立ちます。

絵に統一感が出にくく、ともすれば失敗のもとにもなってしまうかもしれません。

また色を重ね塗りするときも、グラニュレーション色を重ねると絵の具の塊ができやすいため、 よりざらついた質感になりやすいです。

意図してそのような表現をするのでない限りは、 重ね塗りにグラニュレーション色を利用するのは避けたほうがよいでしょう。



あと混色時も注意が必要です。

例えば顔料の粒子の荒いグラニュレーション色と、粒子の細かい色とを混色して塗ると、 紙の上で色が分離することがあります。(分離色といいます)

分離する理由は、 グラニュレーション色は紙の上で凝集しやすく、一方で粒子の細かい色は紙にしみこんで広がりやすいという異なる性質があるためです。

これはこれで味があって悪くはないのですが、 意図した色が出ない可能性もあるため、グラニュレーション色を他の絵の具と混色する場合は気をつけましょう。

グラニュレーションならではの質感を活用できる場面

場合によっては利用を避けたほうが良いグラニュレーション色ですが、 グラニュレーションならではの質感を利用することもできます。

例えば…

・ごつごつした岩肌や木
・つぶつぶとした砂
・微妙な色合いを表現したいとき

岩肌や木の表面、砂など、ごつごつガサガサした質感を表現する場合、粒子の細かい絵の具を使うと滑らかでおとなしい表現になってしまいがちです。

ですがグラニュレーション色を利用すれば、塗るだけでガサガサとした質感を表現することができます。 重ね塗りすればより荒いニュアンスを加えることも可能です。


砂のつぶつぶとした質感をグラニュレーションで表現

私自身は、砂や岩肌を塗るときによくグラニュレーション色を利用します。




あと水彩ならではの微妙な色合いを表現したいときには、分離色を利用すると面白いです。

前項でもご説明しましたが、粒子の大きいグラニュレーション色と粒子の小さい色とを混色すると、 塗ったときに色が分離します。



例えば青系の絵の具って粒子の大きい色が多いのですが、 そういったグラニュレーション色の青と、粒子の細かい赤色…いわゆるステイン色(紙に染みつきやすい) の赤を混色して塗ると、不思議な色合いになります。

通常、赤系と青系を混ぜると紫系の色に変わりますが、 粒子が細かい色の中に、青系の粒子が浮くような感じになるのですよね。

混色ではなく、ウェットインウェットなどで紙の上で絵の具をにじませた場合にも、 絵の具同士の粒子のサイズが異なると、つぶつぶとした質感が残りやすくなります。


絵の具の混ざった部分がザラザラとした質感に

均一な色で塗りたい場合にはこの分離色は使えませんが、 意図しない表現を楽しみたい場合や、わざと色を分離させた微妙な色合いを楽しみたい場合には大いに活用できます。

グラニュレーション効果を作れるメディウム

絵の具を塗った後のザラザラとした質感は、顔料の粒子の細かい絵の具では表現することが難しいです。

ですがウィンザー&ニュートンから出ているグラニュレーションメディウムを使用すれば、 グラニュレーション色でなくともグラニュレーション効果を演出することができるようになります。

使い方は以下の動画のとおり。

絵の具にメディウムを混ぜて塗るだけで、グラニュレーション色のようなザラっとした質感を出せます。



このグラニュレーションメディウムはスプレータイプもあるようですが、 成分的な理由より危険物扱いになるらしく、日本では買えません。

ですが先にご紹介したような「グラニュレーションメディウム」は今のところは買うことができるようなので、 興味をお持ちの方は試してみると良いでしょう。


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