水彩画のスケッチ(下書き)を速く・きれいに描くコツについて解説

水彩画を最短で上達させるコツや、知っておくと役立つ情報を掲載しています。

水彩画のスケッチ(下書き)を速く・きれいに描くコツについて解説



水彩画用のスケッチ(下書き)を描くのに、かなり時間がかかってしまう。 そんな方は少なくありません。

下絵に時間をかけるのは悪いことではないと思います。

ただ下絵に時間がかかってしまうと、スケッチをしに外出した場合などに絵が完成せず、 時間切れ…となってしまいやすいのですよね。

かといって急いで描くと、汚い絵になってしまいます。

水彩画用のスケッチをできるだけ速く、かつきれいに描くにはどのようにすればよいのでしょうか?

今回はそのコツについて説明します。

スケッチが速いといつでもどこでも絵が描けるようになる



今はスマートフォンでも簡単に写真を撮ることができますから、 たとえ外出先でスケッチが終わらなくとも、写真さえ撮っておけば家で続きができます。

とはいえスケッチのために外出したのであれば、 最低でも下絵くらいはその場で完成させておきたいと考えるのは、私だけではありませんよね。

屋外で描いた絵は、できるだけその場で描きあげた方が良い絵に仕上がる気がします。



スケッチが速いと、いつでもどこでも絵が描けるようになります。

本当にその言葉通り、
いつでもどこででもです。

公園のベンチやバスの中、ふらっと入ったカフェのテーブルの上など、 どこででもスケッチブックを広げて絵を描くことができるようになります。

さすがに彩色までするには場所を選びますが、 スケッチが速いとスキマ時間でも絵が描けるようになるんですよね。

スマホで撮った写真をSNSにアップされている方は多いですが、 それと同じような感覚で、写真の代わりに絵をブログやSNSにアップするなんてことも可能になります。

丁寧に描く作品とはまた別に、その日の日記をつけるような感覚でサラッと絵が描けたら素敵だと思いませんか?




中には、

速く描けたらいいけど、私は絵を描くのが遅いから無理…。

なんて方もおられるかもしれませんが、大丈夫です。

一定の描き方のコツさえ覚えて慣れてしまえば、初心者でも速くきれいにスケッチができるようになります。

絵自体はそれほど上手くなくでもです。

というわけで以降では、
スケッチを速くきれいに描くコツについてお話しします。

水彩画のスケッチを速くきれいに描くコツについて

水彩画用のスケッチをできるだけ速く、なおかつきれいに描くコツについて解説していきます。

使う道具については、後の項でご紹介していますので、あわせてご覧ください。

主役となるものを決めて、他はとにかく省く



スケッチを速く仕上げるコツとして一番にあげられるのは、とにかく「省く」ということ。

絵を描くのに時間がかかってしまう方って、描くこと自体に慣れていないことに加えて、 細部まで丁寧に描くクセがあります。

かくをいう私も細かく描きこむのが好きなため、目的とする作風によっては下書きに結構な時間がかかりますが、 サラッとスケッチを描くときはとにかく省くことを意識します。

といってもなんでもかんでも省いてしまうと、とらえどころのない絵になってしまいますので、

・何を描きたいのかを決める
・余計なものは省く

といった感じで、主役を決めてあとは適当に省きます。

ちなみに何をどの程度省くのかですが、スケッチにどの程度の時間をかけられるのか?によります。

ある程度時間をかけるつもりなら、描きこむものを多くして、 時間がないなら大体にいろんなものを省きます。

公園や野山なら、余計だと感じる草木や建物は省いてしまったり、 街中の場合だと、奥の建物や余計な看板は描かないなど、とにかく時間がかかりそうな所は省きます。

描きたいところだけ、描きこむようにしましょう。



この省くという描き方、何でもきちんと描いてしまいがちな初心者には結構難しいです。

ですが省くことを覚えると、絵の中で雰囲気を壊すようなものや、 描きにくいなと思うものをザクザク省いていけるので、絵を描くのが楽になります。

全体の輪郭を描く



次に描きたいと思ったものの構図を決め、輪郭をザっと描きます。

前項で説明した、
「省く」作業と同時に行うと効率が良いと思います。

輪郭を描きながら、これはそこそこきちんと描くけれど、 こちらは省いてもいいかな…といった具合に、ラフに省いていくとよいでしょう。



ここでは細かく描くのではなく、ざっくりとした絵の輪郭だけを描いてください。

普通に絵を描くときも、まずざっくりと輪郭を描いて配置を決めた上で、 細かく描く人が多いのではと思いますが、それと同じです。

まずは大体のモノの配置と形を決めましょう。

主役だけ、ややきっちり目に描く



全体の配置と輪郭を書いたら、主役だけややきっちり目に描きこみましょう。

といっても、綿密に描きこむ必要はありません。 本物通りに見せる必要はなく、雰囲気が出ればOKという感じです。

例えばお寺を描く場合、装飾などすべてのディティールを描いていると時間がいくらあっても足りませんし、 周囲とのバランスが取れなくなります。



お寺の壁や屋根に縦のラインがあったとしたら、適当に縦のラインを描き、 柱がいくつかあったとしたら適当に柱を書き加えといった感じで、なんとなく描きます。

建物の正面だけ描きこんで、側面はほとんど描かないというやり方も簡単なのでおすすめです。

柱の本数や窓の数など、正しく描く必要はありません。

初心者ほど、正しく描こうとするあまり描きこみすぎてしまう傾向がありますので、注意してください。



なお、消しゴムはできるだけ使わないようにしましょう。

使ってはいけないというわけではありませんが時間がかかること、 また消しゴムを使い始めると、できるだけ消しゴムを使わないために丁寧に描こうとしがちです。

どうしても修正したい部分があるのならばともかく、少々建物の形が歪んでいても線がはみ出したとしても気にしないことです。

意外とそういう絵の方が、あとから見たときに味があったりしますよ。

水彩絵の具で塗る



下書きが済んだら、
水彩絵の具で色付けします。

短時間のスケッチで色塗りするときのコツですが

・塗りすぎない
・色は大体でOK
・使用する色は少なめに
・遠景になるほど色は薄く、適当に塗る

上記を心掛けましょう。



上記のようにする理由ですが、下絵がラフなので塗りすぎると違和感が出ます。また時間もかかります。

塗らないところがあった方が良いくらいに考えて、大まかに色を置きましょう。

使用する色もできるだけ少なめにします。

遠景になるほど色を薄く、かつ適当に置くようにすると、遠近感があるように見えやすいです。



あと本物の色にこだわる必要はありません。

特徴となるカラーは押えておいた方が良い場合もありますが、それ以外の色は正確である必要はなく、それっぽく見える色を選んでOKです。

できれば影をつけよう

水彩で色付けする際、できるのであれば部分的に影をつけるようにしましょう。



影のない絵は、のっぺりとした印象になりがちです。

それでも全然よいのですが、影を入れると途端に絵に立体感が感じられるようになり、 生き生きとしてきます。

すべての影を入れる必要はありません。

目立つ建物だけ、木の影だけ、建物の側面だけ…といった具合に、一部分だけでも影を入れるようにすると、 それだけで絵の雰囲気が大きく変わりますのでおすすめです。

短時間スケッチに適した道具

次に、スケッチに使う道具について。

個人の好みや環境によって適した道具は異なるため、好みのモノを持っていくのが良い…のですが、 いつでもどこでもスケッチするとなると、持っていけるモノはある程度限られてきますよね。

ここでは参考として、私がおススメだと思うものや、実際に使っている短時間スケッチ用の画材をご紹介します。

デッサン

まずデッサンには、主にファーバーカステル(FABER-CASTELL)の鉛筆を使っています。 スケッチでこれを利用するのは、単純に自宅でも使っているからという理由です。ほかに三菱鉛筆のuniなんかも使うときがあります。

いずれの鉛筆も、描き心地がなめらかなところが気に入っておりおすすめです。





デッサンにペンを使うこともあります。 その場合に使うことが多いのは、サクラクレパスの「ピグマ」です。 水彩イラストの線画は何で描く?でも描いていますが、ピグマは耐水性の顔料インキを使用しているため、 上から水彩で色付けしてもにじみにくいのですよね。

線幅の種類も多く、とても使いやすいです。

絵の具

絵の具は携帯のしやすさを考えて、水筆がセットになった携帯用の固形絵の具のパレットを使うことが多いです。 コンパクトなので、小さいカバンにもポンと入れたままにしておけるところが良いですし、 使うときも場所を取りません。

特に水筆がついているタイプは筆洗要らずで水彩画が描けるので、 ものすごく重宝してます。

ちなみに上記のような携帯用のパレットは、絵の具を使い切ったとしても、 手持ちの絵の具を入れて固めておくことで引き続き使い続けることができますよ。

最後に紙ですが、私は水彩紙のスケッチブックを使用することが多いです。

その時によって使うスケッチブックは異なるのですが、 最近は以下の製品を使うことが多いです。 これらのスケッチブック、水彩紙にしては安く、その価格の割には使いやすいんですよね。

携帯しやすい点も〇。
水彩紙ではなく普通の画用紙のスケッチブックを使うこともあります。(その場合水は少なめに塗る)

きちんとした作品を描くのではなく、短時間で描く気軽な水彩画なので、それほど高い紙でなくて十分です。

あると便利

スケッチをする際、描くときに机として使えるものがあるとよいですが、ない場合もありますよね。

そんな場合にあると便利なのが、以下です。 特に画板は、もともと屋外で描くために作られているだけあって、あるとものすごく便利。

これがあれば、立ったままでもスケッチできます。

絶対に必要なものではありませんが、いろんな場面でスケッチしたい方は持っておくと良いと思います。

とにかく描こう



スケッチを速くきれいに描けるようになりたいのなら、とにかくたくさんスケッチしましょう。

特にラフなスケッチの場合、絵の上手い下手よりも、 見せ方が上手いかどうかの方がスケッチの出来に大きく関係してくるように思います。

最初はなかなか上手く描けないかもしれませんが、 ここまで説明した内容を踏まえたうえで、繰り返し練習すれば速くきれいに描けるようになるはずです。

ぜひ、チャレンジしてみてください。


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