はがき絵(絵手紙)の紙の毛羽立ちをなくしたい 毛羽立たせずに絵を描く方法は?

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はがき絵(絵手紙)で紙を毛羽立たせずに絵を描く方法は?



はがき絵(絵手紙)を出すため、専用のはがきに水彩絵の具で絵を描く練習をしているけれど、 何度やっても紙の表面が毛羽立って汚くなってしまう。

そんな悩みをお持ちの方、おられるかもしれません。



はがき絵(絵手紙)用のはがきとは、一般的には画仙紙を使ったはがきのことをさしています。

画仙紙はがきは、一般的なはがきに比べると毛羽立ちやすい性質があるため、 扱い方のコツを知らないと、水彩絵の具できれいに描くのは難しいです。

今回ははがき絵(絵手紙)用のはがきに、水彩で毛羽立ちのないきれいな絵を描くコツについてお話しします。

はがき絵(絵手紙)で使う水彩絵の具について

毛羽立ちなく描く方法についてお話しする前に、はがき絵(絵手紙)で使うことの多い水彩絵の具について説明しておきます。



冒頭ではがき絵(絵手紙)では、以下のような「画仙紙」で作られたはがきを使うのが一般的だと述べました。 この画仙紙はがきに水彩絵の具を使って絵を描いていきますが、どんな絵の具を使って描いてもよいというわけではありません。





別記事「はがき絵(絵手紙)に「普通の水彩絵の具」は使わないほうがよいの?」でもご説明させていただいたのですが、 画仙紙はがきには「顔彩」と呼ばれる水彩絵の具を使うのが普通です。 この「顔彩」も一応水彩絵の具ではあるのですが、水彩画を描く時に使われることが多い一般的な不透明水彩や透明水彩とはやや中身が異なり、 画仙紙で描きやすいような成分に最適化されています。

画仙紙のための絵の具だと言ってもよいでしょう。





もしあなたが今「顔彩」ではなく、普通の水彩絵の具を使ってはがき絵(絵手紙)を描こうとしているのなら、 画仙紙はがきではなく、以下のような「水彩紙」をつかったはがきを用いるようにしてください。

ミューズ はがき用紙 ポストカードパック PB-004 ニューブレダン紙 233g 30枚入



ミューズ はがき用紙 ポストカードパック PHW-104 ホワイトワトソン紙 190g 30枚入



水彩紙なら、普通の水彩絵の具でもにじみにくく、また毛羽立ちも起こりにくいです。

画仙紙は和紙の一種なので、普通の水彩絵の具では上手く描けません。にじみがひどく隣り合わせの色が混ざってしまったり、 絵の具が伸びてくれずに描きづらさを感じると思います。

なので画仙紙はがきに水彩で絵を描きたいのなら、顔彩を使いましょう。

顔彩も水彩の一種なので、画仙紙では多少のにじみは出ます。
ですが普通の水彩絵の具ほどではなく、適度なにじみで味のある絵が描きやすいです。



とはいえ、顔彩でも描き方が悪ければ紙の毛羽立ちは出ます。
それくらい、画仙紙って毛羽立ちやすいんですよね。

以降では、「画仙紙はがき」に「顔彩」を使ってきれいに描く方法について解説したいと思います。

画仙紙はがきの表面を毛羽立たせずに描くコツ

画仙紙はがきに絵の具を使って絵を描く際、できるだけ紙の表面を「毛羽立たせずに描くコツ」について以下にまとめてみました。

消しゴムの利用は最小限に



画仙紙はがきに絵を描く際、鉛筆などで下書きをする人は少なくないと思います。

簡単な絵を描く場合や、絵を描くことに慣れた人なら一発できれいな下書きが描けるかもしれませんが、 絵を描くことに慣れていないと、描いては消しゴムで消し…を繰り返してしまうこともあるでしょう。

これは紙が毛羽立つ原因となるため、注意しなくてはなりません。



画仙紙は和紙ですから、摩擦にはとても弱いです。

消しゴムで何度もこすることで紙を傷めてしまうと、色を塗った際に表面の毛羽立ちが出る原因となるため、 消しゴムの利用は最小限にとどめましょう。

下書きはできるだけ薄く柔らかく描き、消しゴムを使う場合は優しく少しずつ消すようにしてください。

できるだけ1回で仕上げる



水彩絵の具では、色を塗り重ねることでにじみやグラデーションなどさまざまな表現を行いますが、 画仙紙はがきに絵を描く場合は、色を塗り重ねるのは最低限にしましょう。

色を同じところに何度も重ねると、紙が水分をたくさん吸うことで脆くなりますし、摩擦で紙が傷みます。

紙が脆くなっているところを筆でこすると、毛羽立ったり表面がモロモロになってしまって仕上がりが汚くなります。



あと、そもそも顔彩自体が混色や色の塗り重ねには適していません。

顔彩は色の透明度が低く、濃い目のトーンが多いため、混色を重ねると色が濁ってしまいやすいんですよね。

特に紙の上で色を重ねるのは濁らせる原因となりやすいため、できるだけ1回で仕上げるよう心がけてください。

初心者は急いで描かない



画仙紙の扱いに慣れている方ならばともかく、はがき絵(絵手紙)をはじめて間もない人は、 できるだけゆっくり描くように心がけましょう。

これも前項で説明したのと似たようなことなのですが、 顔彩は混色や重ね塗りには適していません。

急いで描くと、「最初に置いた絵の具」と「あとから置いた絵の具」とが混ざってしまって汚くなりやすいですし、 濡れた紙をこすることになるので表面が毛羽立ちやすくなります。



理想は、最初に置いた絵の具がある程度乾いてから次の色を置くことです。

このやり方だと隣り合わせた色が過度に混ざりませんし、にじみも少なく紙も毛羽立ちにくいです。

せっかちな人には面倒に感じられるかもしれませんが、試してみてください。

画仙紙はがきで顔彩の色を重ね塗りしたい場合は



ここまで、画仙紙はがきをできるだけ毛羽立たせないコツについて説明しました。
画仙紙はがきを毛羽立たせないコツ

・消しゴムの利用は最小限に
・できるだけ1回で仕上げる(色を重ねない)
・急いで描かない

要は「筆と紙との摩擦をとにかく避けること」、これにつきるといってもよいでしょう。

思い通りの仕上がりにならないと、何度も色を重ねたり紙を筆でこすってしまいがちですが、 よけいに仕上がりを悪くするだけなので止めましょう。



とはいえ、絵の雰囲気を思い通りに表現するために色を重ね塗りしたい…なんてときもあるかもしれません。

そんな時は、どうすればよいのでしょうか?



途中でも述べましたが、画仙紙での顔彩の重ね塗りは色が汚くなりやすいため、あまりおすすめできません。

それでも、あえて雰囲気を出すために重ね塗りしたい場合は、筆先でトントンと軽く押さえるように少しずつ色を重ねるようにしましょう。

ベタっと筆をおいてしまうのではなく、あくまでも色を少しずつ落とす感じで、塗るときに筆が紙を摩擦しないように描きます。

先に淡い色を使って塗り、そのあとで濃い色をほんの少しだけ置くようにすると、色が濁って汚くなりにくいです。
画仙紙で顔彩を重ね塗りするコツ

・先に淡い色、上に濃い色を少量重ねるようにする
・筆先でトントンと押さえるように少しずつ塗る
・できるだけ紙を筆で摩擦しない

色を重ねる場合、とにかく描きすぎないように心がけることです。


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