失敗した水彩画の修正の仕方について解説

水彩画を最短で上達させるコツや、知っておくと役立つ情報を掲載しています。

失敗した水彩画の修正の仕方について解説



水彩画を描いていて失敗してしまうこと、多くの方が経験されていると思います。

特に透明水彩絵の具を使った絵画は失敗しやすい上に、失敗してしまうと修正が難しく、一発勝負なところがあります。

ただ絶対に修正できないかというとそんなことはなく、 失敗の仕方によってはある程度やり直せる場合もあります。

今回は、失敗した水彩画をやり直す方法、修正方法について解説します。

やり直しがきく水彩画の失敗とは



水彩画、特に透明水彩は一度失敗してしまうとやり直しがききません。

ですが失敗の仕方によっては、ある程度ごまかしがきく場合もありますので、 作品をあきらめるのではなく、ダメ元で修正を試みてみるとよいでしょう。

ちなみにやり直しがきく失敗には、以下のようなものがあります。

・下書きの輪郭からちょっとはみ出した

・明るい色での失敗

・不透明水彩を使って水少な目で描いている場合

完全に失敗を隠せるわけではありませんが、上記のような状況でのミスであれば、 修正することでやり直せる可能性があります。




逆にやり直しが難しい失敗には、以下のようなものがあげられます。

・失敗の範囲が広い

・暗い色での失敗

・全体的に薄いタッチ(水多め)で描いている絵

・リフティング(色抜き)しにくい紙を使っている

失敗が広範囲にわたる場合や、暗い色を塗っていて失敗してしまった場合、修正は難しいです。

あと透明水彩などで全体的に薄いタッチで描いている絵も、たとえ修正したとしてもその箇所が目立ってしまいやすく、 やり直すのは難しいでしょう。

とはいえ、どうせ失敗作になるのであれば、無理そうであってもとりあえず修正を試みてみることです。

失敗した水彩画の修正方法について

水彩画の失敗箇所を修正する方法について解説していきます。

水で色を抜いて吸い取る



一番オーソドックスなやり方です。

例えば、下書きの輪郭から絵の具がはみ出てしまったときや、間違えて絵の具を塗ってしまったとき。

もし絵の具が完全に乾いていないのであれば、すぐにティッシュで絵の具を吸い取ってください。

それでも色が残っている場合や、塗った個所が乾いてしまっている場合は、 水を多く含ませた筆などで修正箇所をなぞり、浮いてきた色をティッシュで吸い取ります。

この段階で、かなり薄くなっているはずです。



まだ色がしっかりと残っている場合は、水でなぞる→色が浮いたらティッシュで吸い取るを繰り返します。

あまりやると紙がふやけてしまうので、様子をみながらやるようにしてください。

どの程度色が抜けたのかにもよりますが、紙を十分に乾かしてから、「別の色」もしくは「やや濃い目に溶いた絵の具」を上から塗れば目立ちません。



ちなみに、どの程度の範囲を修正するのかにもよりますが、 範囲が広い場合、水をたくさん含ませることで紙がヨレヨレになってしまう可能性があります。

あらかじめ、用紙の水張りをしていれば大丈夫ですが、水張りをしないで絵を描かれている場合はご注意ください。

参考:水彩画で紙がヨレヨレ・ボコボコになるのを防ぐには?

メラニンスポンジでこする

水を含ませたメラミンスポンジで失敗した箇所をこするやり方も、簡単で効果的な修正方法です。 メラニンスポンジ?って驚かれた方もおられるかもしれませんが、 本当に色を塗った個所が白くなりますので、試してみる価値はあるのではないでしょうか?

使い方は以下のとおり。

・失敗箇所が完全に乾いてから、水にぬらしたメラニンスポンジで軽くこする

・こすった箇所の色が抜けたら、完全に用紙を乾燥させる

・乾燥後は普通に絵を描く

水で色を抜く方法と同じように。真っ白に修正できるわけではありませんが、かなり色を抜くことができるはずです。

メラニンスポンジのほか、海綿なども同じように使えますが、メラニンスポンジのほうが入手しやすいと思います。



注意点は、こすりすぎないことです。

こすりすぎると紙の表面が摩擦で毛羽立ちますので、適度なところで止めるようにしてください。

あと紙質によってはすぐに毛羽立ってしまう場合があるため、いきなり作品でやるのではなく、 まずは作品以外の用紙を使って試してみることをおすすめします。

ペーパーカラー修正絵の具を使う

先にご紹介した方法では修正が難しいけれど、どうしても修正したい場合。

最後の手段になりますが、水彩画の修正用として売られている「ペーパーカラー修正絵の具」を使うという手もあります。 ペーパーカラー修正絵の具とは、
水彩の色がはみ出した部分の修正に使うための絵の具。

要は、白で覆い隠すというわけです。

中身は速乾性の高いアクリル樹脂ベースの絵の具で、用紙の色に似せて作られていること、 また紙色に馴染みやすいように艶消しに仕上げられているため、失敗した部分に塗り重ねることで失敗を目立たなくできます。

使い方は以下のとおりです。

・失敗箇所が完全に乾いてから、ペーパーカラー修正絵の具を塗り重ねる

・完全に乾燥させる

・乾燥後は普通に絵を描く

どうしても下の色を消したい場合には便利なものですが、 所詮は絵の具であるため、よく見れば修正したということがわかります。

あと、ペーパーカラー修正絵の具を塗って完全に乾かした後、上から水彩絵の具を塗ることはできますが、 紙の上に塗った時とは絵の具の定着の仕方が異なってきます。

はみ出した部分に少量を塗るくらいであればともかく、広範囲の修正は難しいと考えたほうが良いでしょう。

リフティングしやすい紙を使う

これは失敗後の対策ではないのですが、水彩紙には塗った水彩絵の具の色を抜きやすい紙と、色抜きしにくい紙があります。

普段から失敗が多いというのであれば、最初から色抜きしやすい水彩紙を使うようにしてみてはいかがでしょうか。

色抜きしやすい水彩紙として有名なのは、ワトソンやホワイトワトソンです。 上記は薄手のスケッチパッドです。

安価ですがヨレやすいので、水をたくさん使う人は以下の300gのホワイトワトソンがおすすめです。

私自身もホワイトワトソンはよく使用しますが、リフティング(色抜き)が簡単にできるため、 明暗などを表現する場合に重宝しています。

水彩で失敗しやすい方は、試してみてください。



なお色抜きしやすいということは、塗った絵の具の色が動きやすいということであり、 ホワイトワトソンやワトソンは繰り返し色を重ねるような描き方には向きません。

できないことはないのですが、キレイに仕上げるには「力を入れない」「こすりすぎない」等々コツがいるのですよね。

あまり色を重ねず、ササっと描く方に向く用紙だといえるでしょう。

どうせ失敗…なら試してみる価値あり



水彩画を描くのに失敗してしまったとき、 失敗の仕方によっては描き直すしかない場合もありますが、意外とうまくごまかせる場合もあります。

まずはダメ元で修正を試みてみましょう。

どうせ失敗…だったのですから、修正に失敗したとしてもダメージはさほど大きくないはずです。



とりあえずは無難な修正方法として、水で色を抜き取る方法やメラニンスポンジを試してみてください。

それでもどうにもならない場合、 ペーパーカラー修正絵の具を使ってみるというのもありでしょう。

なんとか失敗をごまかせそうであれば、そのまま描き続ければよいですし、 納得いく仕上がりになりそうになければ描き直せば良いだけのことです。

ぜひ試してみてください。


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