水彩画の下書き(鉛筆)をきれいに消すコツについて解説

水彩画を最短で上達させるコツや、知っておくと役立つ情報を掲載しています。

水彩画の下書き(鉛筆)をきれいに消すコツについて解説



水彩画の下書きを鉛筆で描いたけれどはみ出してしまった、あるいは思ったよりも濃く描きすぎたので消したい。

そんなこと、ありますよね。



鉛筆の主線を生かした水彩画を描くのならば、少々下書きが濃くても問題にはなりません。

ですが鉛筆の線を目立たせたくない場合、水彩で色を塗る前に下書きをある程度薄くする必要があります。

となると消しゴムを使うしかないのですが、 鉛筆線に消しゴムをかけると紙が毛羽立ったり、毛羽立つとまではいかなくとも紙を傷めてしまうことがあります。

また消しゴムの使い方が悪いと、紙全体が黒く汚くなってしまうことも。

なんとかならないだろうか…という方向けに、今回は鉛筆を使った下書きをきれいに消すためのコツについて解説します。

なぜ消しゴムをかけると紙が毛羽立ったり黒くなるのか

消しゴムをかけると、必ずと言っていいほど紙が毛羽立ったり、うっすら黒ずんでしまうという悩みをお持ちの方、 おられると思います。

なぜ毛羽立ちや黒ずみが起こるのか?ですが…

消しゴムで紙が毛羽立つ理由



消しゴムで紙が毛羽立つ理由ですが、これは単純に紙と消しゴムが摩擦されることによるものです。

紙は、木材や綿で作られた細かい繊維を絡み合わせて作られています。

消しゴムによって摩擦されると、その細かい繊維が切れてしまい、 さらに切れた繊維がこすられることによってちぎれたり、ダマになったりします。

それが毛羽立ちの正体です。

これを防ぐには、
できるだけ紙と消しゴムの摩擦を避けるようにします。

消しゴムで紙が黒ずむ理由



消しゴムをかけると紙が黒ずむのは、 摩擦されることで毛羽立った紙の繊維に、細かい鉛筆の粒子が付着するからです。

この黒ずみが起こりやすい条件としては、

・鉛筆の色が濃い
・消しゴムの粘着力が弱い
・摩擦しすぎ

などがあげられます。
特に消しゴムの粘着力が弱いと、高い確率で黒ずみが起こりやすくなるといえるでしょう。



消しゴムは、鉛筆の粒子を自身にくっつけることで紙から除去しますが、 消しゴムの粘着力が弱いと、鉛筆の粒子をすべて取り去ることができません。

結果、鉛筆の線が完全に消えないばかりか、 紙の上に残った鉛筆の粒子を周りに広げたり、摩擦によって紙の繊維にこすりつけることになり、黒ずみが発生します。

あと消しゴムの粘着力が弱いと、一度消しゴムにくっついた鉛筆の粒子が、再び紙の繊維にからめとられやすくなるため、 やはり黒ずみが発生します。



繊維のすき間に鉛筆の粒子が入り込んでしまうと、もう消しゴムでいくらこすっても消えません。

これを避けるには、できるだけ粘着力の強い消しゴムを使うこと、できるだけ摩擦を避けること、これにつきます。

鉛筆の下書きをきれいに消すコツ

紙をできるだけ傷めずに、鉛筆の下書きをきれいに消すコツについて解説します。

摩擦の少ない消しゴムを使う

別記事(画用紙に消しゴムをかけると毛羽立ってザラザラになる…を防ぐ方法) でも説明しましたが、消しゴムによる紙の毛羽立ちを防ぎたいのなら、 できるだけ少ない摩擦で消せる消しゴムを使うようにしましょう。

例えば以下のような消しゴムが、鉛筆で書かれた線画を消すのに適しています。 前者のMONO消しゴムは、中空マイクロカプセルやオイルが配合された特殊な消しゴムで、 一般的な消しゴムよりも軽いタッチで消すことができます。

少ない摩擦で鉛筆線を消せるため、紙の毛羽立ちを発生させにくいというメリットがあります。



一方で後者のねり消しゴムは、デッサンを消すための消しゴムです。

一般的な消しゴムのように摩擦によって消すのではなく、 消しゴムを修正箇所に押さえつけることで、鉛筆の粒子を絡めとって薄くしていきます。

摩擦するタイプの消しゴムのように、鉛筆の線を完全に消すことはできませんが、 紙への負担がかなり小さく済むのがメリットです。




これらの使い方の例をご紹介すると…
線をうっすら残したい場合

ねり消しで線を薄くする

線を完全に消したい場合

ねり消しで線を薄くした後、一般的な消しゴムで消す

上記のやり方だと、紙を汚さずに線を消しやすいです。

鉛筆線を完全に消したい場合、一般的な消しゴムのみを使って消してもよいのですが、 それだと紙の黒ずみを発生させてしまう確率が上がるので、まずはねり消しで線を薄くします。

そうすると、紙の上に残った鉛筆の粒子を少なくできるため、 一般的な消しゴムで消したとしても黒ずみが発生しにくくなります。

消しゴムを使うと紙が黒くなるという方は、このやり方を試してみてください。





あと、細かい部分を消すときには、以下のようなペンタイプの消しゴムや電動消しゴムを使うと便利です。 細かい部分を消すとき、一般的な形状の消しゴムだと広範囲を摩擦してしまい、 余計な毛羽立ちや黒ずみを発生させてしまいやすいのですが、上記の消しゴムなら消したい部分だけをピンポイントで消せます。

あると重宝しますので、消しゴムをよく利用される方は持っておくと便利です。

消し方を工夫する



消しゴムをかけることによる、紙の毛羽立ちや黒ずみを防ぎたいのなら、消し方を工夫しましょう。

・力を入れ過ぎない
・消しゴムは細かく動かす
・狭い範囲にわけて少しずつ消す

まず、消しゴムを使うときには力を入れすぎないようにしましょう。

力を入れて消しゴムを使うと、どうしても紙と消しゴムとの摩擦が大きくなるため、毛羽立ちの原因となります。



あと消しゴムはできるだけ細かく動かし、なおかつ狭い範囲にわけて丁寧に消すようにします。

消しゴムを大きく動かすと、鉛筆の粒子を周囲へ無駄に広げてしまいやすく、結果紙が黒ずむ原因となりますので、 広い範囲を消す場合であっても少しずつ消すように心がけましょう。

摩擦に強い紙を使う



消しゴムで紙の毛羽立ちや黒ずみが発生する原因は、消しゴムだけでなく紙にもあります。

毛羽立ちや黒ずみをできるだけ発生させたくないのであれば、 摩擦に強い紙を使いましょう。

できれば厚めの紙がおすすめです。 紙の種類にもよりますが、作品制作にも向く価格が高めの紙は、消しゴムを使ったとしても毛羽立ちにくいです。

逆に1枚何十円の安い画用紙は、すぐに毛羽立ったり黒ずみも目立ちやすいです。

毛羽立ちや黒ずみに悩んでいる方は、用紙をより高品質なタイプに変えてみると、それだけで問題が解決するかもしれません。

トレース台を使うのもあり



消しゴムによる紙のダメージを少なくしたいのなら、消しゴムをできるだけ使わないに限ります。

しかし下書きが上手く描けなくて、ついつい消しゴムを使ってしまう…。 そんな方は、思い切ってトレース台を利用されてみてはいかがでしょうか?

具体的な使い方ですが、

別の用紙に濃い目に下書きをする

トレース台と描いた下書きを使って、本番の紙にトレースする

という具合です。

このやり方なら、ほぼ消しゴムを使わずに下書きが描けますので、紙の毛羽立ちや黒ずみに悩まされることはなくなります。

またお値段の方も、最近ではびっくりするくらい安いトレース台が登場していますので、 あまりコストをかけられないという人でも大丈夫です。

厚手の水彩紙を使う場合にトレースしづらいという欠点はありますが、 全く下書きが見えないわけではないので、検討する価値があるのではないでしょうか?

以下では、現在私が使っているトレース台をご紹介していますので、 興味をお持ちの方はチェックしていただければと思います。

参考:水彩画の下書きにトレース台を活用しよう 消しゴム不要で下書きが描ける!


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