油絵って難しい?私が油彩ではなく水彩をやる理由とは
油絵を描くことに対して、難しいというイメージをお持ちの絵画初心者は少なくありません。
油絵は難しそうだから、手軽な水彩をやっているという方もいるくらい。
ただ個人的な感覚からいうと、絵を描くことに関しては水彩よりも油彩のほうが何度もやり直すことができる分、気楽ですし簡単です。
ちょっと失敗しても、今までの苦労が水の泡…何てことにはなりません。 気に入らなければ、すべてを描き直すことだってできます。
油絵のほうが楽で簡単だと感じるのは、私だけではないのではないでしょうか。
ただ「油彩のほうが簡単…」なんてことを言いつつも、私が現在も続けているのは水彩なんですよね。
別記事「水彩画と油絵、初心者にはどちらが取り組みやすい?」でも、 初心者には水彩画のほうがはじめやすくておすすめだと述べています。
かなり昔にやっていた油彩の道具は、少なくとももう10年以上は触っていませんし、気が変わらない限りは多分やらないと思います。
「油絵のほうが気楽にできて簡単なはず」なんてことをいっている割に、なぜ油彩ではなく水彩を続けているのか?
今回はその理由についてお話ししたいと思います。
目次
・油彩のほうが簡単 なのに水彩を続ける理由とは
住宅事情的に油絵は続けにくい
ペットや小さい子どもがいる場合は注意が必要
自分の健康面を考えて
・油絵のにおいが苦手 それでも油絵を描きたい場合は
ホルベイン 水可溶性油絵具 デュオ
ターナー ゴールデンオープンアクリリックス
・特にこだわらないなら水彩がおススメだと思う
油彩のほうが簡単 なのに水彩を続ける理由とは
冒頭でも述べた通り、私自身は油彩のほうがやり直しがきく分気楽ですし、失敗がありませんので簡単だと感じます。
気に入らなければ上から描き直せばよいだけですから。
そのように油彩のほうが簡単…なはずなのに、水彩の方を続ける理由には以下のようなものがあります。
気に入らなければ上から描き直せばよいだけですから。
そのように油彩のほうが簡単…なはずなのに、水彩の方を続ける理由には以下のようなものがあります。
住宅事情的に油絵は続けにくい
油彩は水彩に比べるとかなりにおいます。
におう理由は油絵の具に揮発性の成分が使われているからですが、このにおい、 アパートやマンションなど隣近所が密接している住宅にお住いの場合だと、問題になりやすいんですよね。
部屋の壁などにもにおいがしみつきますので、そもそも賃貸ではおすすめできません。
基本的に油彩を使うときは、窓を開け放って換気をしながら描くのが普通だと思いますが、 当然ながら隣近所にもかなりにおいます。
隣近所の方にしてみると、四六時中異様なにおいが漂っているのは気分の良いものではありませんし、 幼いお子さんや動物を飼われている方にしてみると、大丈夫なの?ってなります。
実際には、油絵の具のにおいが微かに漂っている程度で健康に影響を与えることは考えにくいのですが、 最近ではシックハウス症候群などが一般的になっており、化学物質を気にされる方が多いです。
結果、苦情がきて続けることが難しくなります。
ちなみに私自身に関しては、直接苦情を受けたことはありません。
自宅で描いていたこともありましたが、 マンションに引っ越してからは自宅で油絵は描かず、その頃通っていた教室のアトリエで描くようにしていました。
そういう場で他の方を話をしていると、たまに聞くんですよね。近所からにおいを指摘されたという話。
そうなると描き続けるのは難しくなるのが普通です。
ある程度広く、かつ隣近所と密接していない住宅にお住まいでないと、油絵を続けるのは難しいと思います。
ペットや小さい子どもがいる場合は注意が必要
ペットを飼っていたり、小さいお子さんがおられるご家庭で油絵を描かれる場合は注意が必要です。
といっても、油絵の具のにおい自体に大きな毒性があるわけではありません。
ですが人間には害にならないモノでも、ペットには有害になるものもあります。(例えばアロマオイルなど)
また小さいお子さんの場合、大人よりも体が小さいぶん化学物質にさらされ続けることは心配ですし、 何より誤って口に入れてしまったとしたら絵の具の場合は顔料が害になります。
私自身は一時期犬と猫を飼っていましたので、彼等がいる部屋では油絵を描くことはもとより、 絵の具を使うことは一切しませんでした。
特に犬は何でも口に入れてしまう癖があったので、念には念を入れて、 描くときは別室で水彩を使って描いていました。(水彩はにおいはありませんが、色によっては顔料に毒性があります)
まあここまでする必要はないかもしれませんが、 犬猫などの動物を飼われていて、なおかつ絵を描こうという方は、犬や猫が絵の具をなめたり口に入れたりしないように注意が必要です。
自分の健康面を考えて
私が水彩を選んだ理由は、これが一番の理由です。
先にも述べた通り、健康な人にとっては油絵の具のにおい自体に大きな害はありません。
昔の油絵の具はわかりませんが、最近の油絵の具は健康に配慮して成分には気をつけて作られていますので、 口に入れたりしない限りは過度に心配する必要はありません。
きちんと換気さえしていれば、多少においがあったとしても体に悪影響を与えるようなことはありませんが、 体質によっては注意が必要な場合もあります。
例えば
上記のような場合です。
油絵の具には揮発性の成分が含まれています。
その中には、ごく微量ではあるもののホルムアルデヒドなどのシックハウスの対象物質が含まれており、 シックハウス症候群の方に不快な症状を引き起こす恐れがあります。
私自身はシックハウス…だと言われたわけではありませんが、 アレルギー持ちで過去には喘息もあり(今は症状はほぼありません)、 お医者様に油絵の具のニオイはあまりよくないと言われたこともあって避けています。
たまに吸い込む程度ならともかく、油絵を描くとなると頻繁にニオイを吸い込むことになりますので、 悪い影響がないとは言えません。
心配しながら描くのもな…と思い、油彩では絵は描かなくなりました。
何度も言うように、 特になにもない健康な人であれば換気さえきちんとしていれば大丈夫ですので、心配なさらずどんどん描いてください。
化学物質に敏感な方のみ、ご注意ください。
先にも述べた通り、健康な人にとっては油絵の具のにおい自体に大きな害はありません。
昔の油絵の具はわかりませんが、最近の油絵の具は健康に配慮して成分には気をつけて作られていますので、 口に入れたりしない限りは過度に心配する必要はありません。
きちんと換気さえしていれば、多少においがあったとしても体に悪影響を与えるようなことはありませんが、 体質によっては注意が必要な場合もあります。
例えば
・アレルギーがある
・化学物質に過敏な体質である
油絵の具には揮発性の成分が含まれています。
その中には、ごく微量ではあるもののホルムアルデヒドなどのシックハウスの対象物質が含まれており、 シックハウス症候群の方に不快な症状を引き起こす恐れがあります。
私自身はシックハウス…だと言われたわけではありませんが、 アレルギー持ちで過去には喘息もあり(今は症状はほぼありません)、 お医者様に油絵の具のニオイはあまりよくないと言われたこともあって避けています。
たまに吸い込む程度ならともかく、油絵を描くとなると頻繁にニオイを吸い込むことになりますので、 悪い影響がないとは言えません。
心配しながら描くのもな…と思い、油彩では絵は描かなくなりました。
何度も言うように、 特になにもない健康な人であれば換気さえきちんとしていれば大丈夫ですので、心配なさらずどんどん描いてください。
化学物質に敏感な方のみ、ご注意ください。
油絵のにおいが苦手 それでも油絵を描きたい場合は
私は今は水彩オンリーで満足していますが、油絵の具も水彩と同じくらい魅力が大きい画材です。
何度でも修正が効く分、失敗しないようにと神経質にならなくても済むため、 肩ひじ張らずに描けるところが気に入っています。
将来、また油絵をやりたいなと考えるようになることもないとはいえません。
しかし油絵の具の溶剤のニオイは苦手なので、 もしやりたくなった時には以下の絵の具をつかってみようと考えています。
何度でも修正が効く分、失敗しないようにと神経質にならなくても済むため、 肩ひじ張らずに描けるところが気に入っています。
将来、また油絵をやりたいなと考えるようになることもないとはいえません。
しかし油絵の具の溶剤のニオイは苦手なので、 もしやりたくなった時には以下の絵の具をつかってみようと考えています。
ホルベイン 水可溶性油絵具 デュオ
ホルベインの水可溶性油絵具「デュオ」は、水にも溶ける油絵の具。
油絵の具のようなタッチで描けるのにも関わらず、揮発性の溶剤を使わなくても済むため、 油彩のにおいが苦手な方をはじめ、溶剤に敏感な方でも作品制作に利用することができます。
もちろんベースは油絵の具ですので、テレビン油やぺトロールのようなオイルで溶けば油絵の具としても使えます。
実際に動画でデュオを使う様子を見てみるとわかりますが、 本当に油絵の具のようなタッチで描けるようです。
油絵の具では難しい、細い線描による繊細な表現やにじみをいかした表現などもできるそうで、 油絵の具以上に使いやすいかもしれません。
描いて乾かした後は通常の油絵と変わりませんから、耐久性の面でもメリットが大きいですね。
いずれ試してみたいと考えています。
油絵の具のようなタッチで描けるのにも関わらず、揮発性の溶剤を使わなくても済むため、 油彩のにおいが苦手な方をはじめ、溶剤に敏感な方でも作品制作に利用することができます。
もちろんベースは油絵の具ですので、テレビン油やぺトロールのようなオイルで溶けば油絵の具としても使えます。
実際に動画でデュオを使う様子を見てみるとわかりますが、 本当に油絵の具のようなタッチで描けるようです。
油絵の具では難しい、細い線描による繊細な表現やにじみをいかした表現などもできるそうで、 油絵の具以上に使いやすいかもしれません。
描いて乾かした後は通常の油絵と変わりませんから、耐久性の面でもメリットが大きいですね。
いずれ試してみたいと考えています。
ターナー ゴールデンオープンアクリリックス
ターナー社の「ゴールデンオープンアクリリックス」はアクリル絵の具なのですが、
一般的な絵の具に比べると乾燥がかなり遅く、油絵の具のような表現が可能です。
使い方にもよりますが、完全に乾燥するまでには2週間程度かかるとのこと。
アクリル絵の具なので油彩のようなにおいもなく、 油絵を描きたいという場合の代用として使えると思います。
とてもよさそうなのですが、少量タイプのセットが売られていないんですよね。
60mlの12色セットだと試してみるにはちょっと高いこと、 あと扱っているお店があまり多くはなく、今のところ気軽に使う…とはいかないのかなと思っています。
使ってみるにしてもまだ先のことですので、その時の状況を見て検討するつもりです。
使い方にもよりますが、完全に乾燥するまでには2週間程度かかるとのこと。
アクリル絵の具なので油彩のようなにおいもなく、 油絵を描きたいという場合の代用として使えると思います。
ターナー ゴールデン オープン アクリリックス 60ml 12色セット
60mlの12色セットだと試してみるにはちょっと高いこと、 あと扱っているお店があまり多くはなく、今のところ気軽に使う…とはいかないのかなと思っています。
使ってみるにしてもまだ先のことですので、その時の状況を見て検討するつもりです。
特にこだわらないなら水彩がおススメだと思う
油彩はとても魅力的な画材です。
絵の中で何が一番おススメ?と聞かれた時、個人の環境が許すのであれば「油絵」だと答えると思います。
失敗を気にせず描けるからです。
ただ前述したように、お住まいの環境によっては油絵の具を使うこと自体が難しいですし、 その人の体質によっては健康面の心配もないとはいえません。
少しでも懸念点があるのなら、水彩を選んだほうが悩まずに済むと思います。
水彩は、環境による制約がほとんどありません。
どんな環境にお住まいでもすぐに描き始めることができますし、 周りに迷惑をかける心配もないため、将来環境が変わったとしても続けるかやめるかで悩むこともありません。
水筆などといった小道具を使えば最小限の道具で描けるため、旅先にも気楽に持っていけます。
これから絵をはじめるのであれば、水彩のほうがいろんな面でメリットがあると思われ、 水彩か油彩をやるかで迷われている方には水彩をおすすめします。
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レッスン対応のDVD映像がついているため、本だとわかりにくいところも すんなり理解できるはずです。
風景スケッチ講座で学べる内容
・水彩絵具での着彩方法
・遠近感を表現するテクニック
・スケッチ特有の「簡略して描く」方法
また遠近感の表現に欠かせない「1点透視図法」や「2点透視図法」も ばっちりマスターできます。
風景スケッチに必要な画材が一式セットになっているため、 この講座だけですぐに風景スケッチが始められるところも手軽で魅力が大きいですし、お値段もお手頃です。 ユーキャンの資格講座なら自宅ですべて学べますので、スキマ時間しかとれない忙しい人にも向いています。
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