水張り不要の水彩用紙は?ヨレヨレを気にせず水彩画を描こう

水彩画を最短で上達させるコツや、知っておくと役立つ情報を掲載しています。

水張りしなくても使える水彩用紙は?



水彩画は水をたくさん使います。

水分たっぷりの絵の具で描くと用紙がヨレヨレになってしまうため、ヨレを防ぐための「水張り」と呼ばれる作業が欠かせません。

ですが、結構面倒なのですよね。
特に初心者の方には、面倒かつ難しい作業に思えてしまうはず。

しかしご安心ください。
水彩向けの用紙の中には、水張り不要をうたった用紙が存在します。

今回は、水張りしなくても水彩画制作に使える用紙をご紹介いたします。

水張りとは?



そもそも水張りって一体何?
なんて方もおられるかもしれませんので、簡単に説明いたします。



冒頭でも触れた通り、水彩絵の具は水をたくさん使います。

紙は繊維でできていますから、 水をたくさん含んだ水彩絵の具を載せると、紙の繊維が水を吸って伸びます。

そうやって伸びた繊維がそのままの状態で乾いてしまうことにより、紙が波打ったようにヨレヨレになってしまうんです。

紙のヨレを防ぐには、「水張り」と呼ばれる作業が欠かせません。



ただこの水張り、下記の記事を読んでいただくとわかるとおり、結構面倒くさい作業なのですよね。



慣れたらそうでもないのですが、最初は道具をあれこれそろえなくてはならないため、特に初心者には面倒に感じられてしまうはずです。



しかし面倒だからといって水張り作業を怠ったまま描くと、紙がヨレヨレになってしまいます。

練習で描いたものなら多少ヨレても気になりませんが、作品として描くのであればできるだけ紙のヨレは避けたいもの。

となると、水張りしなくてはなりません。

面倒だな…。
水張りしなくてもヨレない用紙ってないのかな?

なんてことを考える方もおられるのではないでしょうか。

実は、あるんですよね。
水張り不要で使える用紙が。

以降、ご紹介していきます。

水張り不要の用紙をご紹介



水張りをしなくても使える用紙をご紹介します。

画材店やネットで用紙を見ていると、製品名や仕様に「ブロックタイプ」と記載のある用紙を目にすることがあると思います。

水張りをしたくない方は、このブロックタイプのスケッチブックを選びましょう。



しかしなぜ、ブロックタイプの用紙は水張りが不要なのか?



ブロックタイプのスケッチブックは、水彩紙を何枚か重ねたうえで紙をプレスするなどして、 さらに4辺を糊(樹脂)で固めて作られています。

数枚の用紙を固めて、ブロック状に加工してあると表現するとわかりやすいでしょうか。

プレスした状態で固まっているため、水をのせて紙の繊維が伸びたとしても波打ちようがありません。

もちろん全く波打たないかというとそんなことはありませんが、普通の用紙を使うのに比べて波打ちは起きづらいです。



ブロックならではのデメリット(後述)はありますが、 水張りするのが面倒であるのならこのタイプの水彩用紙を利用すると良いでしょう。

というわけで以下、おすすめの用紙を何点かご紹介します。

ホルベイン アルビレオ水彩紙 ブロック


ブロックタイプの水彩用紙にしては比較的安価、かつ程よい使いやすさで人気の製品です。

一般的な用紙と比較して、ブロックタイプは価格が高くなりがちですが、 本製品の価格なら初心者の水彩画練習にも気兼ねなく使えます。

水を吸い込みやすい用紙であるため、紙の上で絵の具の色を混ぜたい人には扱いづらいかもしれませんが、 良品です。

ミューズ 水彩紙 ホワイトワトソンブロック


ホワイトワトソンを糊で固めた、ブロックタイプの水彩用紙。

ホワイトワトソンも比較的手ごろで人気の水彩用紙であり、好んで使用されている方は多いです。

先にご紹介した用紙に比べると水の吸い込みにやや時間がかかるため、 水彩でグラデーションを作る人にも扱いやすいと思います。

発色もよいです。

ホルベイン ウォーターフォード水彩紙 ブロック


ウォーターフォードはやや価格は高めになりますが、発色や紙表面の耐久性、筆やペンでの書きやすさなど、 価格だけのことはあるブロックの水彩用紙です。

水の吸い込みが良いため、一度置いた色の修正が難しいという欠点はありますが、 色の出方がきれいなので、特に透明水彩をお使いの方や、ちゃんとした作品の制作にもおすすめしたい用紙です。

ブロックタイプの用紙ならではの欠点もある

面倒な水張りをしなくてもよい、また固めてあるので耐久性が高く持ち運びしやすいなど、 さまざまなメリットを持つブロックタイプの水彩用紙ですが、欠点もあります。

価格がやや高い



一般的な水彩用紙に比べると、ブロックタイプの水彩用紙は価格が高いことがほとんどです。

用紙や販売しているお店にもよりますが、一般的な水彩用紙の1.2~1.5倍くらいの価格設定になっていることが多いです。

価格が高い理由は、プレスや糊付けなどの加工に手間がかかるから。

できるだけ用紙にかかるコストを押さえたい人、また失敗が多く紙をダメにしてしまいやすい初心者には、 高コストになりやすいという点で向かない場合があります。

描き終わるまで次の作品が描けない



ブロックタイプのスケッチブックは、先に制作しはじめた作品を描き終わるまでは次の用紙を使用できません。
ブロックタイプのスケッチブックで絵を描いていく流れ

絵を描く

完成後、絵の具が完全に乾いてから用紙をはがす

次の用紙に絵を描く

作品を描いている途中で、別の作品を描きたくなってしまうことってありますよね。

また人によっては、2種の作品を同時進行で仕上げなくてはならない場合もあるかもしれませんが、 ブロックタイプではそれができません。

やるとなると、スケッチブックを2つ用意する必要が出てきます。

欠点…というほどではありませんが、 一般的な用紙に比べると使い方が限定されてしまうという点で、扱いづらい用紙だといえるでしょう。

用紙をはがしづらい



ブロックタイプのスケッチブックは、用紙の四隅を糊で固めることでブロック状に加工してあります。

当然ですが、作品を描き終わったら用紙をはがさなくてはならないのですが、 製品によっては用紙がはがしづらいものもあるのですよね。

慣れていない人だと、紙を破るとまではいかなくともキレイにはがすことができないかもしれません。

とりあえずは使ってみよう



一般的な用紙に比べると、やや扱いづらいところもあるブロックタイプの用紙ですが、水張りをしなくてもよいというのはメリットが大きいです。

水張り面倒だな…という方やブロック用紙に興味をお持ちの方は、 とりあえずいくつかの用紙を買って試してみると良いでしょう。

慣れると便利すぎて、普通の用紙が使えなくなるかもしれませんよ。


水彩画を短期間で上達させるコツ

水彩画は他の絵画のジャンルとは異なり、描くのにコツが要ります。

他のジャンルだと絵を描くのが上手い人であっても、水彩画となると上手く描けないのはそのコツを理解していないからです。

コツを理解せず、練習を重ねてもなかなかうまくならないでしょう。
また教室へ通っても、やはり上達しません。



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